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阿弥陀如来座像【芳善寺】真岡市 



栃木県真岡市久下田にある、曹洞宗の名刹・芳全寺(住職・荒木龍胤師)境内に、銅製の大仏さまが鎮座しています。

青銅製のこの大仏さまは、人々を西方・極楽浄土へと導く「阿弥陀如来」の座像で、 寛保2年(1742年)3月、下野国佐野、天明の鋳物師丸山平右衛門他十人の作です。



建立当初は、総門の南に、露仏として設置されたものでした。

明治40年(1908年)、芳全寺25世住職時に山門の北側に移転されて(蓮華台座に移転刻字有)から百有余年、関東大震災等の幾多の地震を乗り越え、多くの人々から「芳全寺の大仏さま」と長い間親しまれてきたものでした。



平成23年3月11日(2011年)東日本を突如襲った巨大地震により、台座は倒壊、仏像は落下し首が折れ、背中から腰にかけて割れるという無残な姿にただ呆然と息をのむばかりでした。長く親しまれてきた大仏さまが「なくなってしまう」のか・・・。

そのような中にあって、幾分かは生活の落ち着きを取り戻した平成23年末から24年にかけ「修理検討委員会」が設立され、「修復」への光明が見えたのです。 ブロンズ像制作にあたる専門家による診断で、「修復可能」の結論に、「修復」が決定されたのでした。その後幾度も委員会が開かれ、「修復・台座新設」へと確かな歩みを踏み出しました。




像高9尺5寸(288㎝) 面長3尺3寸(100㎝) 膝張8尺(224㎝)

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