WBA世界ミドル級タイトルマッチ(12日、エディオンアリーナ大阪)前WBA世界ミドル級王者の村田諒太(33)=帝拳=が同級王者ロブ・ブラント(28)=米国=に2回TKO勝ち。大差の判定負けで王座から陥落した昨年10月以来約9カ月ぶりの再戦で、ベルトを奪還した。
ブラントとのリベンジマッチの舞台は大阪。奈良市出身の村田にとって、地元関西で自身初の世界戦だった。
村田は2回、ボディーで相手の足を止め、右の強打がブラントの顔面にクリーンヒット。そこから連打で追い詰めると王者はたまらずダウン。立ち上がり、再開したものの、村田は手を休めず。レフェリーが試合を止め、村田の勝利を告げるゴングが鳴った。
試合中から「村田」コールに包まれていた会場。レフェリーに右手を掲げられた村田に観衆は大歓声を送った。
■村田 諒太(むらた・りょうた)
1986(昭和61)年1月12日生まれ、33歳。奈良市出身。南京都高(現京都広学館高)時代にインターハイ個人連覇など5冠。2011年世界選手権では日本選手初の銀メダルを獲得した。12年ロンドン五輪ミドル級では日本勢48年ぶり2人目の金メダル。13年4月にプロ転向を表明。同年8月プロデビュー。17年10月にWBA世界同級王座を獲得し、4月に初防衛。18年10月にブラントに判定負けし王座陥落。プロ戦績は17戦15勝(12KO)2敗。右ボクサーファイター。