平成8年(1996年)に建立された5.4mの金銅製大仏(阿弥陀如来坐像)。先代の住職さんが大仏建立を悲願としていたらしい。
正嘉2年(1258年)に鎌倉幕府5代執権・北条時頼が善勝寺に立ち寄ったと伝えられている。この時、鎌倉坂にまつわる伝説が生まれている。
旅の僧(実は北条時頼)が善勝寺を訪れ、庭先の桜を見て「これは珍しい、ここに塩釜桜があったとは」と言い、「海もなく磯べも遠きこの里に何れのあまが植えし塩釜」と詠み、住職に進呈した。
僧が寺を辞した後、時頼であったことを知った住職は小僧に言い付け、引き返してもらうよう後を追わせた。小僧は追いついたが、時頼は「もう鎌倉に着いた。帰るには及ばない」と言って、船で利根川を渡っていったという。
このことから、小僧が追いついた坂を鎌倉坂というようになったという。
投稿日:
善勝寺大仏(阿弥陀如来坐像)前橋市
この記事を書いた人